中国の宿泊施設はさまざまな呼び方があるのが特徴で、飯店、酒店、賓館、大厦、招待所、旅社、旅館など多くの種類がある。ドミトリーのようなベッドのみの施設から、外資系の最高級ホテルまで、設備や料金もさまざまだ。

　中国のホテルは、１～５つ星と星なしの６ランクにお分類されている。五つ星ホテルが最高級になり、大手ホテルチェーンの宿などはこのカテゴリー入っていることが多い。ツアーなどで利用するには、おおむね三つ星以上のホテルだ。

　中国では法律によって外国人の宿泊できる場所が規制されており、具体的には政府機関の許可を取っている「渉外ホテル」にのみ外国人は泊まることができる。ただし、上海では飯店、酒店、賓館、大厦、という名前がついている一定以上のホテルならばほぼ間違いなく宿泊可能だ。

　また星の申請をしないホテルも増えており、４～５つ星クラスのかなり高級ホテルでも星なしということがある。その背景には、政府の反腐敗運動で四つ星や五つ星の高級ホテルでの公費消費が禁止されるようになることだ。星がついていないものの、実質上が四つ星以上の高級ホテルが増えつつある。