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体験レポ:周庄夜景ツアー
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(9票) 更新日:2013年05月06日

 こんにちは。チャイナエイトです。  今回は午後出発の水郷の夜景と水上ショーを楽しむ周庄日帰りツアーに参加しました。


 午後3時頃にガイドさんが専用バスで市内のホテルに迎えに来てくれてバスに乗り込んで出発。道路の混み具合にもよりますが、大体1時間半くらいかかりました。高速を下りると周囲はのどかな田園風景。そして、大きな湖、淀山湖が見えてきたら、そろそろ周庄に到着です。



 バスを下りたところで、ガイドさんがチケットを購入、いよいよ周庄の門をくぐります。くぐったところで振り返ると左に見えるのが全福寺の塔です。ここは撮影スポットです。





 門から運河に出たところにあるのが、「中国第一水郷周庄」と書いてある立派なプレート、後ろには運河と風にそよぐ柳の木、左奥には橋も見えます。水郷ならではの風景ですね。上海近郊にはたくさんの水郷がありますが、ここ周庄は最初に観光地として開発されたので「第一」とのこと。明清時代の建物が往時の姿を留めています。



 時間は午後4時を過ぎていますが、普通に昼間の明るさで暑くもなく快適。ガイドさんの説明を聞きながら、運河沿いに歩きました。



 



 途中、有名な双橋に出ました。

 正面の橋と右側の橋が直角につながっています。確かにちょっと珍しい構造かもしれません。これも運河が縦横に街を横切る水郷だからこそ。



 この双橋の風景をアメリカに留学中の中国人画家の陳逸飛さんが描いたことで、周庄が一躍有名になったそうです。





 手漕ぎの船と太鼓橋は、水郷のシンボル。



 よく見ると、橋の向こうに、さらにもう一艘の船と橋が見えます。のんびり散策しながらこういう風景を楽しんでいると時間を忘れますね。





 周庄にある富豪の邸宅を2つ見学しました。まずは張庁へ。明の時代の建物や家具が貴重です。

 門を入るとまず応接間があります。

 シンプルながら風格のある家具はこの時代の特徴だそうです。



 



 水郷の建物は、間口が狭いけれど奥は広い。奥には女性用の応接間や書斎など、いくつもの部屋があります。

 運河に出ましたが、ここはまだ敷地内。家の中に運河が引き込んであるのは、商品輸送の便を考えてのこと。

 当時は運河で荷を運んでいたのが、こんなところからも分かります。さらに個人宅なのに教室までありました。いわゆる私塾のようなものらしく部屋の正面の壁には、「四書五経」という字も見えました。



 





 狭い路地を抜けて2軒目は沈庁。やはり、まず応接間がありました。建物や家具は清の時代のもので装飾が多く、大理石もふんだんに使ってあります。



 



 ガイドさんの説明によると、この沈一族の繁栄をもたらした「沈万三」氏は交易で巨大な冨を築き、皇帝にもお金を貸したという豪商。

 そのエピソードが壁にわかりやすく描かれています。



 さらに、椅子に座った「沈万三」像もありました。

 手前のコインの穴にお金を投げ入れると、お金持ちになるということか、よくわかりませんが、みんなが投げたコインが足元に落ちていました。やっぱりお金持ちにあやかりたいんですね。





 2軒の邸宅見学が終わったところで、自由行動の時間です。そろそろ夕方になってきた周庄の街を散策したり、運河沿いのレストランで各自夕食をとったり、思い思いにすごします。



 



 夕食に何を食べるか、迷ったら周庄特産「万三蹄」。いわゆる豚のもも肉ですが、「沈万三」氏が皇帝にご馳走した時のエピソードから名前がついたと、ガイドさんが説明してくれました。周庄のレストランなら、ほぼ必ずある定番料理です。私も食べましたが、やわらかくてコラーゲンたっぷり。美味しかったです。

 食べ終わって外に出ると、日も沈んで薄暗くなっていました。夜の水郷も風情があります。ちょうど祭日で、綺麗な提灯で飾った船も見えました。



 



 水郷の夜景をのんびり楽しむのもいいのですが、せっかくなのでオプションの水上ショー「四季周庄」を見ることにしました。夜7時から1時間のショーで、野外の特設ステージで上演されます。ステージをぐるりと囲むように運河が作ってあり、思ったより大がかりな舞台です。ステージの手前に字幕が出るのも親切です。中国語、英語の他に、日本語の字幕も流れました。



 



 ショーは三部構成で、周庄の四季、歴史、民俗習慣を、躍りやパフォーマンスで表現します。春の場面なら、白い衣装のダンサーと恋人たち、夏は蓮の花のイメージ。衣装や照明も豪華で綺麗です。



 

 さらに周庄の歴史の場面、例の豪商の沈さんが世界に船出していくイメージを、観客の目の前で宙吊りパフォーマンスで表現。ワイヤ宙吊りのパフォーマンスは、他の演目にも登場。雑技の要素もあって迫力です。その他、本物の牛が出てきたり、ステージの上で炎が上がったり、多彩な演出で楽しめました。

 最後は、風俗紹介で運河の上を嫁入りの船が進んでいって伝統的な中国の結婚式。



 ステージ中央右寄りの花婿さんは実は観客です。一人飛び入りで強制参加。これも中国では定番の演目のようで、盛り上がっていました。



 



 1時間のショーは長いのではと思いましたが、飽きるどころか、次から次へと出てくるパフォーマンスに目を奪われているうちに、あっという間に8時。この水上ショーは期待以上でした。周庄に来たら必見です。

 周庄入場前にあらかじめチケットを買う必要があるので、先にガイドさんに伝えましょう。



 ショーが終わると帰路に着く時間です。バスに乗り込んで上海へ。9時半頃に上海市内に到着しました。

 午後から出発して半日にも関わらず、昼と夜の水郷の風景に水上ショーまで楽しんで充実したツアーでした。



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